【プログラミングの前提知識】プログラミング言語の種類を知ろう①
今回の記事は、プログラミング言語の種類について解説していきます。基本情報技術者試験の中で「〇〇という特徴を持ったプログラミング言語はどれか」のような問いはよくあるので、この知識は試験勉強の上で知っておくべきものです。
しかし、基本情報技術者試験を受けなくても、プログラミングの勉強をしたい!って思ったときに、どの言語がどのような特徴でどのような用途があって…という知識があるのとないのとでは、勉強のしやすさが違うと思います。
とりあえずやってみるという行動力・精神力も大事ですが、行動するうえで基本的な知識を知っておくとより良いと思います。今回は、その知識面に役立つ内容をまとめていきたいと思います。
とはいっても、プログラミング言語ってどんどん開発されていて、今では両指で数えられる数を超えています(つまり10以上)。これからもまた新しい言語が出てくるのではないかなーと思っています。
それらすべてを1つ1つ解説しても途方に暮れるので、いくつかに絞って解説していきます。
今回はC言語・COBOL・BASICについて解説します。JavaやPythonなどは別の記事で紹介していますので、気になる方は併せてチェックしてみてください。
C言語
まずはC言語から解説していきたいと思います。
C言語の特徴というと何といっても、使われている範囲がめちゃくちゃ広いことですね。PCはもちろんのこと、自動車や家電まで幅広く使われています。コンピュータを使っている機器ならばすべて対応できてしまうそうです。芸能界でいうなら、歌もできて芝居もできてバラエティもこなすSMAPみたいな存在でしょうか…?(笑)。
ちなみに、C言語が誕生したのは1972年であり、偶然にもSMAPの中居正広さんと木村拓哉さんと同級生です。もちろんこの話が試験に出ることはありません(笑)。
もともとは、UNIXというOSの移植性を高める目的で作られた言語だそうです。そのため、ハードウェアに近いレベルの記述までできてしまいます。
これだけ良いところばっかりだと今すぐにでも勉強したくなりそうですが、初心者には向いていないです(笑)。特にC言語の「ポインタ」という部分が中々厄介でややこしい部分なので、最初に学ぶプログラミング言語として適していないと思いますね。
私は大学のカリキュラムの関係でC言語を最初に学びましたが、苦戦したのを覚えています。その後に勉強したJavaは楽しかったんですが。
いろいろと話してしまいましたが、C言語の特徴をまとめると↓のような感じですね。
- 1972年に誕生
- 多くの機器に対応できるため、汎用性や柔軟性が高い
- 難解な記述が多い
- 手続き型言語
手続き型言語については、以下のサイトを参考にしてみてください。
BASIC
BASICというのは、「Beginners All purpose Symbolic Instruction Code」の略称です。Beginnersとあるように、初心者向けとして古くから使われている言語です。
初心者向けと謳っているだけに、記述方法も簡単であり、書いたその場ですぐ実行して動作を確認できるインタプリタ方式が採用されています。ちなみに、C言語はコンパイラ方式です。インタプリタ方式とコンパイラ方式についてはまた後日解説します。
COBOL
事務処理を目的として古くから使われていた言語です。1959年に開発されました。C言語より古いですね。
こちらは、「Common Business Oriented Language」から名付けられたそうです。
新規システムの開発で使われることはありませんが、既存システムの運用・保守の目的で現在も使用され続けています。
COBOLは近年のシステムで使われていないことからエンジニアの数は減少していっているのですが、アメリカではCOBOLが再度注目を集めているようです。それは新型コロナウイルスの流行によるもので、アメリカではロックダウンが実施され、失業率が激増し、COBOLで実装されていた失業保険の給付申請のシステムがダウンしてしまったそうです。それによって、アメリカの州知事が「COBOLエンジニアを求む!」といった内容の発言をしたようです。このニュースについての詳細は以下のリンクからどうぞ。
まとめ
今回は、C言語とCOBOLとBASICの3つに絞って解説しました。もちろん、有名な言語はまだまだあるので今後紹介していきます。
C言語は1972年に誕生した言語であり、汎用性・柔軟性が優れています。手続き型言語であり、コンパイラ方式が採用されています。
BASICは初心者向けとして古くから使われており、インタプリタ方式を採用しています。簡単な記述が特徴です。
COBOLは1959年に開発された言語であり、事務処理用として古くから使われています。現在は運用と保守がメインで新規システム開発の際に使われることはありません。
C言語については、今までにいくつかの記事を書いておりますので、興味がありましたら参考にどうぞ。
というわけで、今回はここで終わりです。何か参考になる情報があれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。