【三角比】センター試験の問題を解いてみる(2017年度)
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問題
解答(解説)
ア
\(AB=\sqrt{3}-1\)、\(BC=\sqrt{3}+1\)、\(\angle ABC=60^\circ\)が現時点で分かっていることです。
余弦定理を使うことで、\(AC\)の長さも分かります。
\(AC^2=(\sqrt{3}-1)^2+(\sqrt{3}+1)^2-2\cdot (\sqrt{3}-1)\cdot (\sqrt{3}+1)\cdot \frac{1}{2}\)
これを解くと、
\[AC=\sqrt{6}\]
イ
正弦定理より、
\(2R=\sqrt{6} \cdot \frac{2}{\sqrt{3}}\)
これを解くと、
\[R=\sqrt{2}\]
ウ・エ・オ
ここでも余弦定理の登場です。
\(AB=\sqrt{3}-1\)、\(BC=\sqrt{3}+1\)、\(AC=\sqrt{6}\)より、
\(\cos \angle BAC = \frac{(\sqrt{3}-1)^2+(\sqrt{6})^2-(\sqrt{3}+1)^2}{2 \cdot (\sqrt{3}-1)\cdot \sqrt{6}}\)
これを解くと、
\(\cos \angle BAC = \frac{\sqrt{2}-\sqrt{6}}{4}\)
\(\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1\)より、
\(\sin \angle BAC = \sqrt{1-\left(\frac{\sqrt{2}-\sqrt{6}}{4} \right)^2}\)
これを解くと、
\[\sin \angle BAC = \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}\]
カ・キ・ク・ケ
面積を求める公式に、\(S=\frac{1}{2} bc \sin A\)というものがあります。それを使います。
\(S=\frac{1}{2}\cdot AB \cdot AD \sin \angle BAD\)
\(\sin \angle BAD\)は、\(\sin \angle BAC\)と同じです。また、\(S=\frac{\sqrt{2}}{6}\)となりますから、
\(\frac{\sqrt{2}}{6}=\frac{1}{2}\cdot AB \cdot AD \cdot \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}\)
これを解くと、
\[AB \cdot AD = \frac{2\sqrt{3}-2}{3}\]
コ・サ
先程、\(AB \cdot AD = \frac{2\sqrt{3}-2}{3}\)を導出しました。
ここに、既に値が分かっている、\(AB=\sqrt{3}-1\)を代入します。
すると、\((\sqrt{3}-1)\cdot AD = \frac{2\sqrt{3}-2}{3}\)
式変形すると、\(AD\)の答えが出てきます。
\[AD=\frac{2}{3}\]
まとめ
2017年度の三角比の問題を解く上で必要な知識は…
- 正弦定理
- 余弦定理
- \(\sin\)関数を使った三角形の面積の求め方
といったところですかね。
というわけで、今回の記事は以上です。何か参考になる情報があれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。