なぜブルーライトは目に悪いと言われるのか
スマホやPC、テレビなどから発せられるブルーライト。スマホやPCを長時間使用して視力が悪化するのは、ブルーライトが原因と言われたりします。しかし、なぜブルーライトが人間の目に大きな影響を与えるのか、今回は考えてみたいと思います。
可視光線
私たちがよく言う「光」とは、電磁波の中で人間が見ることのできる「可視光線」のことを言います。電磁波にはいくつか種類があって、波長が短すぎて人間の目で確認できない紫外線や\(\gamma\)線などがあります。また、逆に波長が長すぎて人間の目で確認できない赤外線などもあります。
このように、波長の長さによって電磁波に異なる名称がつけられています。
電磁波は波長が短いほどエネルギーが大きい
電磁波のエネルギーは波長に対して反比例すると言われています。つまり、波長が長ければ長いほどエネルギーは小さくなり、波長が短ければ短いほどエネルギーが大きくなるわけです。
上の図の説明の中で、一番波長が長いラジオ波などの電波はエネルギーが小さいわけです。もしスマホなどで発せられる電波がエネルギーが大きければ、これだけのネット社会が構築されることはなかったでしょう(笑)。
逆に、紫外線や\(X\)線、\(\gamma\)線などはエネルギーが大きいわけです。戦争で日本に打ち込まれた原子爆弾は爆発と同時に\(\gamma\)線を放出すると言われています。
ブルーライトは可視光線の中でエネルギーが大きい
ブルーライトとは、名前の通り、青色に見える光のことを言います。先程の図を見れば分かりますが、ブルーライトは、人間の目が認識できる可視光線の中で、一番エネルギーが大きいのです。\(\gamma\)線の方がエネルギーが大きいんでしょ?っていう人も多いと思います。それもそうなんですが、人間の目にある角膜や水晶体は\(\gamma\)線のような波長が短すぎる電磁波が透過しない仕組みになっています。
人間の角膜や水晶体を透過してくる電磁波の中で、一番エネルギーが大きい電磁波がブルーライトってわけです。
まとめ
- 電磁波の中で人間が見える電磁波を可視光線と呼ぶ
- 波長が短ければ短いほどエネルギーが大きい(人体に与える影響が大きい)
- 人間の目に入る電磁波の中で最もエネルギーが大きいのがブルーライト
ちなみに、太陽からも電磁波が発せられています。\(X\)線や\(\gamma\)線なども発せられていますが、これらは地球のオゾン層などの大気が吸収してくれているため、地表に到達することはありません。しかし、人間が人工的に作ったフロンがこのオゾン層を破壊しているとかしていないとか…この辺の話はよく分かりません。
とにかく、スマホの設定でブルーライトを浴びる量を減らしたりスマホを連続して使う場合には休憩を挟むなどして、目を守っていきましょう。
今回の内容は以上です。何か参考になる情報があれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。