【2次関数】センター試験の問題を解いてみる(2009年度)
Contents
問題【前編】
解答(解説)【前編】
ア・イ・ウ・エ・オ
①式を平方完成すると…
\(y=2\{x-(a+1)\}^2-2a^2+6a-1\)
よって、頂点は点\((a+1,-2a^2+6a-1)\)です。
カ・キ・ク
\(x\)軸と接する時は、判別式\(D=0\)となります。
\(D=b^2-4ac=\{-4(a+1)\}^2-4\cdot2\cdot(10a+1)=0\)
これを解くと…
\[a=\frac{3\pm\sqrt{7}}{2}\]
問題【後編】
解答(解説)【後編】
ケ・コ・サ
頂点が最小値となるためには、頂点の\(x\)座標が-1~3の間にある必要があります。したがって、\(-1\text{≦}a+1\text{≦}3\)より、
\[-2\text{≦}a\text{≦}2\]
シ・ス・セ
\(a<-2\)のときというのは、頂点が定義域の左外にある状況です。つまり、その時の最小値は定義域の左端のときです。つまり、\(x=-1\)のときに最小値を取るので、\(x=-1\)を①式に代入しましょう。すると…
\[m=14a+7\]
ソ・タ・チ
シスセと逆の考え方です。頂点が定義域の右外にあるので、定義域の右端の時に最小値をとります。つまり、\(x=3\)を①式に代入すればよいです。
\[m=-2a+7\]
ツ・テ・ト・ナ・ニ
\(-2\text{≦}a\text{≦}2\)のとき
\(-2a^2+6a-1=\frac{7}{9}\)を解くと、\(a=\frac{1}{3},\frac{8}{3}\)
\(-2\text{≦}a\text{≦}2\)より、\(a=\frac{1}{3}\)のみが該当します。
\(a<-2\)のとき
\(14a+7=\frac{7}{9}\)を解くと、\(a=-\frac{4}{9}\)
\(a<-2\)を満たしていないため、該当なしです。
\(a>2\)のとき
\(-2a+7=\frac{7}{9}\)を解くと、\(a=\frac{28}{9}\)
\(a>2\)を満たすので、該当します。
したがって、解答は
\[a=\frac{1}{3},\frac{28}{9}\]
まとめ
今回の問題を解く中で出てくる重要なポイントをまとめました。
下に凸のグラフにおいて、最小値の求め方は以下の3パターンに分けられる。
- 定義域の左外に頂点がある場合 … 定義域の左端で最小値をとる
- 定義域の中に頂点がある場合 … 頂点がそのまま最小値となる
- 定義域の右外に頂点がある場合 … 定義域の右端で最小値をとる
というわけで、今回はここで終わりです。何か参考になる情報があれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。