【改悪の可能性?】高速道路の深夜割引見直しについて解説

遠くの場所に移動するときに便利な道、それが高速道路です。家族で旅行する時にも使う機会はありますし、自家用車に限らず、トラックやバスも使っており、今となっては日本の交通インフラには欠かせないものとなっています。

こんな便利な高速道路ですが、ETCを使うことにより割引が受けられるようになっています。頻繁に使えば使うほど、この割引による還元額は大きくなっていきます。

そんな高速道路の割引のうち、深夜割引の見直しが行われるようです。場合によっては改善なのかもしれないですし、改悪になってしまうのかもしれません…。詳しく見ていきましょう。

ちなみに、今回紹介するニュースはこちら↓のページを参考にまとめていきます。

そもそも深夜割引とはどのような制度なのか

深夜に高速道路を使うような方なら既に知っている人がほとんどだと思いますが、知らない方のために少し解説しようと思います。

高速道路の深夜割引は、毎日0時から4時の時間帯に高速道路を走行していれば、走行金額の30%を割引しますよ~というサービスです。適用されるケースとされないケースに関しては、以下の通りです。

  • 前日の23時30分から5時30分まで高速道路を走った → 適用
  • 0時30分から5時30分まで高速道路を走った → 適用
  • 0時30分から3時30分まで高速道路を走った → 適用
  • 前日23時から23時30分まで高速道路を走った → 適用対象外
  • 4時30分から5時30分まで高速道路を走った → 適用対象外

全ての高速道路で適用されるわけではなく、京葉道路など、一部対象外の道路もあるので注意が必要です。

0時から0時から4時の間に高速道路を走行していれば適用されるのですが、注意しなければならないポイントがあります。それは、料金体系が異なる道路を乗り継ぐ場合や、NEXCO3社(NEXCO東日本・中日本・西日本)が管理する路線と他社路線(都市高速など)を乗り継ぐ場合には時間判定が行われます。

詳しくは、ETC公式のページにお任せします(笑)

深夜割引の目的

これは、私個人の推測に過ぎないのですが、主に以下の2点なのではないかなと思います。

  • 一般道の沿線住民に対する騒音対策
  • 昼の走行車両を一部深夜に流して渋滞の解消

一般道を夜に走る場合、道沿いの建物に住む人たちは騒音に悩ませるのではないかと思います。夜は人間の一番大事な仕事ともいえる睡眠があるので、これを妨害されるのは不快でしかないです。このとき、深夜の高速料金を安めに設定することで、一般道を走る車を少しでも減らすことができれば、騒音問題の解決の助けになるのではないかと考えます。

また、深夜の走行料金を減らすことで、昼の走行車両のうちの一部を深夜に流すことができれば昼間の渋滞を減らせるのではないかと思います。

これら2点が深夜割引の目的だと私は考えます。

深夜割引による弊害

高速会社は高速料金を徴収できる。利用者は安く高速を利用できる。

両者にとってメリットがあり、いいことずくめの深夜割引ですが、この割引によって弊害が起きているとのことです。

その問題というのが、PAやSAで待機車両が増えたり本線上にトラックなどが滞留しているということだそうです。PAやSAの本来の目的は、長距離走行による体の疲れや脳の疲れを休めるための場所ですよね。一般道と違って、信号待ちによる一時停止は全くありませんし、コンビニなどが沿線に並んでいるわけではないので、長距離走行する際には休む場所がないと事故に繋がってしまうため、危険です。

そんな高速道路の中で唯一の休憩スポットであるSAやPAが、料金割引を受けるためのドライバーによる時間調整に使われてしまい、本来の休憩のために使いたいドライバーが使えなくなっては本末転倒です。

また、時間調整なのか分かりませんが、深夜にSAやPAに入りきれないトラックが本線の脇で停止している光景は見たことがあります。良くない状況であることは明らかです。

深夜割引の見直し

深夜割引を廃止してしまうと、トラックドライバーから反発が起きそうですよね。先程リンクを掲載したニュースサイトにも掲載してありますが、トラックドライバーが荷物依頼主から高速道路料金を満額受け取る事例は少ないそうです。

このような状況を少しでも改善するために検討されているのが深夜割引の見直しであり、以下のようなプランが考えられているそうです。

  • 割引対象時間の走行に対してのみ割引を適用する(SAやPAの利用時間は割引対象外?)
  • 割引対象時間を拡大し、時間帯によって割引率を拡大・縮小する。

割引対象時間を拡大するのは賛成です。0時から4時に運転に集中し続けるのは難しいので、やはりSAやPAで休憩したくなりますよね(笑)。

割引対象時間の走行に対してのみ割引を適用するというのは、SAやPAの利用時間を割引対象外にするということでしょうかね?SAやPAの入場・出場の場所で一時停止ポイントを設けてカメラでナンバーを認識したり、簡易料金所を作ることで休憩時間の管理はできそうですが、このシステムを構築するための費用も結構大きそうです。

まとめ

高速道路の深夜割引による問題がある一方で、多くのユーザーが恩恵を受けているのも事実です。高速道路を使う全員が快適に利用できるようになるといいですね。

ということで、今回はここで終わりです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。